釣行メモ 2/25,26
木粉粘土で浮き作り その11
さて、いよいよ最終工程です。ウレタンニスを塗って仕上げます。
ルアーやウキの自作では2液混合型(硬化剤混ぜるヤツ)を使われることが多いと思いますが、ぶっちゃけ混合は面倒くさいです。しかも乾燥(硬化)時間が長いのが多く、そのたびに混ぜる必要があり手間・不経済です。
水性ウレタンニスはそのような欠点がありませんし、容器、筆も水で洗える作業性の良さがあります。
ただ、欠点もあって、2液混合型よりも1回の塗りで得られる皮膜の厚さが段違いに薄いです。このため、回数を塗り重ねる必要があります。ただ乾燥が早いので塗り重ねはそんなに苦にはならないです。
ニスを適量、調色皿に出して塗ります。つや消しニスはつや消し剤が沈殿していることが多いので出す前によく振りましょう。調色皿に出して粘度が高いようならばちょっとだけ水で薄めます。
塗り方は、あくまでも薄く、筆にニスをつけ過ぎないように。ウキボディの肩の部分をくるっと回しながら塗り、肩にニスが乗ったら筆で下(足のほう)にニスを伸ばすようか感じで塗るとうまくいきます。
厚塗りしてしまうと、厚塗り層の乾燥応力が残ってしまうらしく、しばらくすると塗装膜にヒビ割れが発生するようです(実際やらかしました)。あくまでうす塗りを心がけてください。
同時に足も塗ります。ついでにトップにも軽く塗っておくとトップの色落ち防止になります(トップに塗りすぎると重くなってバランスが崩れます)
ボディ15回、足5回 をメドに塗り重ねてください。
だいたい1回の乾燥時間が10分〜15分なので、1日5回✕3日で仕上げるペースで作業するといいかと思います。
10回程度塗り終わったところで、1000-1200番の耐水ペーパーで水研ぎ(研ぐイメージです。削っちゃダメです)するとツルツルボディに仕上がります。まあ、手触りの問題なので省いても可。
15回塗り終わったら、まる1日完全乾燥の時間を取って、完成です。
長々と書いてきましたが、不明点などありましたらコメント機能でお問い合わせ頂ければと思います。
movable type 6.3.2
いい加減、5.xx は危なくなってきたと思われるので、6.3.2に更新してみたテスト。アップデートの仕方は公式ドキュメントどおりで問題なし。
ついでにテーマを mt.Vicuna HTML5 に替えて見ました。テーマ作成多謝です。
写真は某所で釣ったタイバラ。
木粉粘土で浮き作り その10
最初にぶっちゃけて言うと、ここで紹介しているやり方は手抜きな一例です。極端なことを言うと色塗りしなくてもウキとしては成立します。
逆に「オレはスプレー塗料缶のプロだぜ」「私はエアブラシ+タミヤの申し子よ」とかいうかたは慣れているやり方の方をオススメします。
おいらはいろいろ悩んだ末、三菱のポスカを使っています。発色もいいし色乗りもいいしなにより有機溶剤・筆が不要なので作業が楽です。そのかわりグラデーション付けたりするようなカッコイイ仕上がりにはできません。
ウキの足をドリルチャックに咥え、回しながらポスカで色を乗せていきます。うちのドリルは回転数コントロールという高級機能はついていないので、半田コテ用の温度コントローラ(元は秋月の調光器キット)を入れてスピードを落としています。で、ドリルは嫁さんに持っていてもらう、という作戦です(笑
どんな色にするかは人のセンス・好みですので自由に塗ってもらえばいいのですが、いろいろやってるうちに、
- トップ直下のボディの色は地味目(トップに使われていない色)がいい
- 繋ぎ目(トップとボディ、ボディと足)を黒で塗るとアラが見えない
ということに気が付きました。ご参考までに。
ポスカを使う場合は、黒だけは太、細、極細を揃えることをオススメします。細線でアクセント入れたり、黒で塗りつぶしたりいろいろするケースが出てくると思います。
木粉粘土で浮き作り その9
まず、足の長さを決めます。
トップの長さ=(ボディの長さ+足の長さ) にするのが無難と思います。太いトップの場合は水面の表面張力で立ちにくくなるので+1cm しておくと良いと思います。
悩んだらちょっと長めにしておくのが安全策です。切って短くするのは簡単ですが、長くするのは無理なので(あたりまえ)
このへんは市販品の竹足浮き(カーボン足浮きとかは参考にしないでください、バランスが全然違いますので)を釣具屋で観察して雰囲気をつかむのも一手かと。
長さが決まったら、カッターナイフで余計な編み棒を切断します。
次に普段使っている浮きゴム(私はいつも 0.9mm のを使っています)に合わせて編み棒を細く削ります。これは簡単で鉛筆削りの要領で細く編み棒を削ってやって、紙やすりでクルクル仕上げてやるだけです。
浮きゴムの内径から +0.1mmくらいをメドに仕上げてください。
もし、削りすぎてスポスポになってしまっても大丈夫。最後のニス塗り工程でニスを厚めに塗ってやれば復旧できますのでご安心を。ワシも数回それでごまかしてます。
木粉粘土で浮き作り その8
さぁ、いよいよトップの装着です。
やることを文章で書くと単純で「削って細くした編み棒にトップをエポキシ接着剤でくっつける」だけです(笑
ムクトップを使う場合は、編み棒とムクトップを連結するパイプを用意する必要があります。内径がムクトップの元径と同じプラパイプを15mmくらい(細くした編み棒部分の倍)にデザインナイフで切断します。そして、なめらかにムクトップにつながるようにムクトップ側に紙やすりでテーパを付けておきます。
この細いパイプ、amazon したり近所店の模型コーナー探したりしたのですが全然見つからなくて困ってたら...パイプトップの自作素材として釣具屋にありました。灯台なんとやらです。入手できない場合は内径が合うストレートパイプトップを1本買って切断して使うのもいいかもです。
適当な皿...私はいつもスーパーの食品トレイを使ってます...にエポキシ接着剤の基剤と硬化剤を大豆の大きさくらい絞り出し、よく混ぜます。混ぜる比率は接着剤の種類によって違うので、説明書をよく読んでくださいませ。ふつー 1:1 と思いますが。
編み棒の細くした部分に接着剤を付け、回しながらパイプに押し込んでいきます。しっかりパイプの中まで接着剤が入り込むように何度か抜き差しすることが必要かと。特にパイプトップの場合は空気の逃げ場が無いので接着剤が中々奥まで入りません。気泡を抜きながら挿入してください。
ムクトップの場合は連結パイプ、ムクトップと2回接着することになります。
挿入し終わったら、はみ出した接着剤を綿棒で拭い取ります。編み棒とトップの隙間、段差などを接着剤で埋めるような感覚で拭い取るのがいいです。また綿棒はじゃんじゃん使って、常に新しい面を使うようにしてください。
さて...ここからは時間との戦いです。
余った接着剤を混ぜたヘラで触ると最初はさらさらしていると思いますが、硬化してくるとネバってきて粘度が上がってきます。気温が高いとすぐに硬化が始まるので注意します。
この粘度が上がってきたタイミングでウキ足からトップまでが一直線になるように接着部の角度を調整します。最初のさらさらの段階で調整してもすぐに重力で垂れ下がってしまうので、この「硬化しかけているネバネバ」の間が調整するチャンスです。
2枚目の写真のようにウキを眺め、一直線になるよう角度を決めてください。当たり前ですが、ウキを回して角度を変えてチェックしないとダメです。
ダイソーのエポキシ接着剤を冬の室内で使うと調整可能時間は3分ほどです。
調整し終わって、トップが動かなくなったら、接着剤が完全硬化するまで放置します。ダイソーのエポキシ接着剤は「10分硬化」とか書いてますが結構ウソで、完全に固まりきるまでは1時間くらいかかる印象です。